現場の仕事
私たちが扱っている“塗料”は完成品ではない!
半製品として工場を出荷し、被塗物に塗装され、本来の性能を発揮することで初めて製品となります。
塗料メーカーとして、塗装工程、品質などを管理することは重要な仕事です。 私たちは実際に塗料が使われる場所を“現場”と呼び、メーカーとしての業務を遂行しています。
現場での仕事とはどの様な業務であるか、下記に代表的な例を挙げて説明します。
■船舶用塗料分野
代表的な現場として、「造船所」が挙げられます。
造船所では、小型船から大型船まで様々な種類の船が建造され、併せて用途に応じてた様々な機能を有する塗料が使われます。
塗料は、ただ単に塗ればよいというものではなく、正しい塗膜を形成させることが重要です。
そのためには、
・下地処理が適切に行なわれているか
・温度、湿度など適当な条件下で塗られているか
・膜厚は適正か
など、様々な管理を行います。
また、気象条件によっては建造工程が変更になるケースもありますが、その際も限られた条件のなかで、本来の塗膜性能を維持し、塗装工事全体の品質を高めるよう努めなければなりません。

■工業用塗料分野

建材用塗料
お客様が実際に当社の塗料を塗る「塗装工場」などが挙げられます。
船舶用塗料などのように屋外で塗装されるということはなく、基本は屋内でのライン塗装となります。
よって、気象条件の変化による条件管理という点では、屋外に比べるとあまりありませんが、お客様ごとに使用される塗装機器に塗料がマッチングしているか、色相・粘度は適正かなど細心の注意が必要です。
研究所内では問題なくても、環境が変わることで発生する変化に柔軟に対応することが求められます。
上記以外にも、お客様の数だけ現場は存在します。
その現場に対応することが、塗料メーカーとしての重要な仕事の一つです。