CMP - モニタリング & 解析プログラム最適な燃費性能を発揮するために船底防汚塗料は重要な役割を果たしますが、船体性能を可視化する技術も重要となっています。CMP-MAP(CMP - モニタリング&解析プログラム)は、当社の長年の経験に基づいて開発されたモニタリング方法および解析方法による分析を提供し、三種のアプローチ Triple“ CMP-MAP” approach で船体性能を可視化します。CMP-MAPは、船体塗料メーカーである当社の視点から開発されたユニークな解析技術です。

Prediction & Planning

Triple“ CMP-MAP”approachによる解析結果から適切な船底防汚塗料を選択

Do

適切な管理による塗装

Check

Triple CMP-MAP approach により評価

1. FIR 解析
2. 就航解析
3. 馬力解析

Act

Triple“ CMP-MAP” approach による解析結果から、燃費性能の改善策を検証

ウェビナー開催 2020

2020年8月21日(金)に行いました、インフォ―ママーケッツジャパン様主催の第1回サプライヤープレゼンテーションは大盛況のもと終了いたしました。ご参加いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

ウェビナー動画、ご質問への回答および関連資料を掲載させていただきます。

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温室効果ガス(GHG)の排出は、気候変動に代表される環境への悪影響により、国際的な関心事となっています。

このようななか、国際海事機関(IMO)は、今世紀の早期中に国際海運からの GHGゼロ排出を目指しており、2008年を基準年として2050年までにGHG の年間排出量を50%削減する目標を策定しています。

2011年7月にMEPC62において採択された改正MARPOL 条約附属書VI により、設計段階でのエネルギー効率設計指数(EEDI)の推定と海上公試の検証が造船所および主管庁又は主管庁が認めた機関(船級協会等)により実施されることになっています。

さらに、2016年10月にMEPC70 において採択された改正MARPOL条約附属書VI により、燃料消費実績の報告に関する規則(IMO DCS)の導入が強制化されており、燃料消費量等に関するデータ収集が2019 年1月1日以降、義務付けられています。

また、硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)による大気汚染も深刻な問題となっています。 IMOでは、2020年1月1日より、全世界で船舶用燃料油中に含有される硫黄分濃度を0.5% 以下になるように規制を強化しています(※)。(※排ガス洗浄装置(スクラバー)を搭載し、排ガスを洗浄することにより、従来の3.5% 硫黄分濃度のC 重油も使用可能となっています。)

海運事業のコストに占める燃料費の割合は大きく、高硫黄燃料油(HSFO)と比較して、規制適合油となる燃料油(LSFO やMGO)によるコストアップは大きな懸念事項となります。

船底防汚塗料は、これらの環境影響への対策の一つとして、船体性能を最適化する重要な役割を果たしており、これからも重要な役割を担っています。

FIR解析

船体表面粗度 vs 船体性能当社は、東京理科大学、東京農工大学、神戸大学、および、国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所と流体力学に関する共同研究を 行っています。

また、当社は国土交通省の「次世代海洋環境関連技術 開発支援事業」、および、一般財団法人日本海事協会 の共同研究テーマ「船体塗膜粗度低減と粗度パラメー ターから実船摩擦抵抗変化率を推定する方法」の中で、 ν-FIR 理論、三次元ポータブル船体粗度計、超平滑船底防汚塗料を開発し、実際の塗装現場での塗膜粗度 を検証しています 。

FIR理論 (当社特許技術)FIR理論では、船底塗料の塗膜表面の粗度(Rz)、および、波長(RSm)を測定し、評価することによって摩擦抵抗を推定します。摩擦抵抗計測には東京理科大学が開発した二重円筒式抵抗測定装置を使用しています。

就航解析

船舶の運航状況は、船体汚損を予測するための重要な要素であり、防汚塗料の塗装仕様を決定するための指標となります。当社では独自の就航解析ソフトウェアを開発し、データベースを構築しました。これにより防汚塗料の耐用期間中を通して、様々な断面からの就航状況を可視化できるようになりました。

航 路

海水温度分布

船速分布

稼働率

ビッグデータを用いた就航解析により、それぞれの船舶に対して、適切な防汚塗料の塗装仕様(種類、膜厚等)を見つけ出すサービスを提供することができます。

※)旅客船や小型船等の種類によってはデータ提供をお願いすることがあります。

馬力解析

本解析における船体モニタリング手法はISO19030に採用された概念に基づいており、船速‐馬力曲線、トレンド曲線や各種パフォーマンスインジケーターを計算し、船体性能を可視化します。

Input

船上データ

船速(Log / OG)

燃料消費/軸馬力

風速、風向

波うねりの高さやスペクトラム

排水量、その他

Output

船速-馬力曲線

定速での馬力の経時変化

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