はじめに

当社製品を安全にお取り扱いいただくために、製品説明書、SDS および製品容器に添付の警告ラベルをよく読んでご使用ください。

多液混合型の塗料は、各液の混合比を正しく守って混合してください。また、混合後は可使時間(20℃で90分)を超過し塗料の硬化が進みますと塗装は出来ませんのでご注意ください。

塗料は、よく撹拌して均一になってから使用してください。

本製品はシンナーで希釈する必要はありません。

雨天、高湿度時の塗装は避けてください。

塗装時、保護メガネ・マスク、手袋等を着用して下さい。また、長袖・長ズボンなどで皮膚の露出は極力抑えて、塗料が付着してもよい服装で作業することをお奨めします。

塗料は倉庫内等の冷暗所に貯蔵してください。

本製品に当社が指定する塗料以外のシンナーや添加物等を混合したことによる品質の異常や安全上の問題に関しては、当社では責任を負いかねます。

使い終わった塗料は自治体のルールに従って正しく廃棄してください。

本製品は保管条件および長期の保管によって硬化剤、付着強化剤等の液面が僅かに低下する可能性がありますが、性能に影響はございません。(使用期限内(約1年)に限る。)

本製品の説明書に記載されている使用条件、使用上の注意事項等を逸脱した使用により生じる損害につきましては、当社は責任を負いかねますので、ご了承ください。

ニューペラクリン PLUS 施工ビデオ

施工要領

ニューペラクリン PLUS の防汚性能を十分に発揮させるには施工要領通りに塗装することが重要です。 製品パッケージおよび同封の施工要領書をよく読んで正しくお使いください。部分的に剥れていたり生物が付着したりすると、折角、新しく塗っても性能が発揮できない可能性がありますので、 ご面倒でも全て剥してから塗装をお願いします。

1

上架・洗浄

塗り替えの場合

プロペラに付着した海中生物や汚れをスクレーパーで、油汚れはシンナーで拭いて除去してください。

新しいプロペラへの塗装の場合

プロペラに付着した油汚れをシンナーで拭いて除去してください。

使用シンナー

Seajetシンナー A または
Seajetシンナー D を使用

海中生物が付着した状態

海中生物や汚れを除去した状態

2

下地処理

塗り替えの場合

電動ディスクサンダーでプロペラの旧塗膜を全て除去してください。

次に、その状態でプロペラ全面を研磨しましょう。

表面のダストをスポンジやタワシを使い、清水で除去し、十分に乾燥させます。

新しいプロペラへの塗装の場合

電動ディスクサンダーでプロペラ全面を研磨しましょう。

表面のダストをスポンジやタワシを使い、清水で除去し、十分に乾燥させます。

電動ディスクサンダーにディスク(ペーパーディスク、ナイロンディスク、マジクロンディスク等)を装着し、塗装する面を研磨してください。

ポイント

手磨きやワイヤーブラシでは粗度が不足して付着性が保てません。

表面を研磨した状態

注意

研磨の際に火花が出ることがありますので、塗料やシンナー容器の近くでの研磨作業は行わないようにしてください。

3

プライマー塗装
(2回塗り)

プロペラのマスキング

回転が速いプロペラの場合は、羽根の先端の塗膜が遠心力や水流で剥がれる恐れがありますので、マスキングテープを使って塗り残してください。 プライマーの主剤(A缶)に硬化剤(B瓶)と付着強化剤(B-2瓶)を全量加え、十分に撹拌してください。

主剤と硬化剤、付着強化剤の混合

プライマーの主剤(A缶)に硬化剤(B瓶)と付着強化剤(B-2瓶)を全量加え、十分に撹拌してください。

主剤:硬化剤:付着強化剤=85:15:5(重量比)

※A缶、B瓶、B-2瓶を全て混合すると上記の混合比になります。

プライマーは各液の混合後に硬化が始まり、完全硬化には塗装ができなくなります。

各液の混合後は、乾燥時間を守りながら 2回目の塗装までを90分(20℃)以内に完了してください。

プライマー塗装(1回目)

撹拌後、直ぐに専用刷毛でプロペラの素地が見えなくなるように丁寧に均一に厚めに塗装してください。

乾燥 30分

注意

時間が経つと塗料が硬化し、2回目の塗装ができなくなりますのでご注意ください。 乾燥時間は必ず守りましょう!

プライマー塗装(2回目)

1回目と同じ刷毛で2回目を丁寧に均一に厚めに塗装してください。

乾燥時間について

プライマー2回塗りの後、防汚塗料の塗装までに表の時間に従い十分に乾燥させてください。

注意

プライマーは塗装後、24時間を経過すると防汚塗料との付着力が低下しますので、防汚塗料塗装までの間隔時間を遵守してください。

4

フィニッシュ塗装
(2回塗り)

フィニッシュ(C缶)を撹拌

十分に撹拌後、2本目の刷毛で塗り残しのないよう丁寧に2回塗装します。

ポイント

膜厚が不足すると防汚性や付着性が保てません。

フィニッシュの開封後は、すみやかに使い切ることを推奨します。

1回目の塗膜を指触して手に付かない事が確認できれば2回目を続けて塗装可能です。

やむを得ず1回塗りになる場合はカスレなどが無いようになるべく厚く塗ってください。

乾燥時間について

フィニッシュの塗装後、下架までの時間に従って十分に乾燥させてください。

5

完成・下架

充分な乾燥を確認した後、マスキングテープを剥がし 清掃をして終了です。

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