2024.04.08
日本海事協会 Innovation Endorsement 認証取得について
この度、弊社が2019年よりサービス提供しております船体データ解析サービス”CMP-MAP”の新たな展開として、”CMP-MAP”の要素技術2件が、一般財団法人日本海事協会の革新技術を対象とした認証制度”イノベーションエンドースメント*1”において製品・ソリューション向け認証(以下P&S認証)を取得しましたことをお知らせいたします。
概要
船体データ解析サービス”CMP-MAP”は、性能の予測および解析による評価を含むPDCAサイクルと高性能防汚塗料の組み合わせにより、船舶のライフサイクルにおける主機燃費を向上させることを目標としております。
この度P&S認証を取得した要素技術は以下の通りです。
(1) PIR(Power Increase Ratio, 馬力増加率)シミュレーション*2
“三次元船体粗度計とFIR理論ver3.0を用いた摩擦抵抗推定” と “船体汚損などの防汚塗膜の経時変化に伴う性能の変化” を組み合わせたシミュレーションです。高性能防汚塗料採用による燃料消費量やCO2排出量の削減、CIIレーティングの改善などの効果を試算できます。
(2) 性能解析と就航解析ソリューション
性能解析ではIoS-OP*3等のデータ共有基盤や顧客から直接入手したデータを基にISO19030を応用した解析を行い、平均スピードロスや馬力増加率のパラメーター等で解析結果を可視化、さらには弊社製品適用による燃費やCO2排出量への影響を可視化します。
就航解析では、AISデータベースから入手した運航データを基に、船舶の稼働や停泊の状況を解析し、各船の運航プロファイルに適した防汚塗料の提案や開発に活用します。これらの解析結果と(1)のPIRシミュレーションとを組み合わせることで、より一層最適な塗装仕様のご提案が可能となりました。
弊社は、DX(デジタルトランスフォーメンション)の一環として、“CMP-MAP”による船底防汚塗料の性能の見える化を推進いたします。これにより船体汚損ならびに摩擦抵抗が少ない船体性能を実現し、船舶からのGHG排出量削減に貢献してまいります。
お問い合わせ先
中国塗料株式会社
営業本部 戦略企画部