SUSTAINABILITY
廃棄物・資源活用
基本的な考え方
世界的に資源需要が高まる中、資源の再生性を高め、持続可能な経済成長を実現するためには、サーキュラーエコノミーへの移行が不可欠となっています。
中国塗料グループは、事業活動のあらゆる段階において廃棄物の発生抑制を図るとともに、資源として有効活用するべきだと考えています。生産・技術拠点における適切な廃棄物管理や再資源化の取り組みに加え、ステークホルダーとの協働を通じて、資源の効率的かつ循環的な利用に取り組んでいます。
マネジメント体制
中国塗料グループでは、サステナビリティ委員会の資源活用・汚染防止部会が国内の生産拠点と連携し、資源の有効活用と廃棄物等の環境負荷の低減に取り組んでいます。海外グループ会社の工場においては、各国の法令を遵守したうえで主体的な管理を行っています。廃棄物の排出状況等については、国内グループから年4回以上、海外グループからは年1回の報告を受け、グループ全体での状況把握と管理に努めています。
目標・指標
実績および将来の見通しを踏まえ、2025年度以降の再資源化率について、下表のとおり目標を引き上げました。
| 項目 | 2024年度 | 2025年度以降 | 対象範囲 | |
|---|---|---|---|---|
| 目標 | 実績 | 目標 | ||
| 廃棄物の再資源化率 |
|
98% |
|
当社及び国内子会社 |
取組・実績
■ 廃棄物
廃棄物等発生量
2024年度における中国塗料グループ全生産拠点(※)の廃棄物等発生量は18千トンとなり、前年度から2千トン増加しました。一方、原単位(生産量)変化率は2022年度比で24%削減しました。

再資源化推進
滋賀工場における洗溶剤の蒸留による再利用など、自社内での再資源化に取り組むとともに、処理委託先における再資源化を進めました。その結果、2024年度の中国塗料グループ全生産拠点における再資源化率は、2022年度と同水準の91%となりました。
中国塗料グループ全体
| 項目 | 2022 | 2023 | 2024 | |
|---|---|---|---|---|
| 廃棄物等発生量(t) | 21,202 | 15,846 | 17,559 | |
| 再資源化量(t) | 19,591 | 14,064 | 15,961 | |
| 内訳 | マテリアルリサイクル等(t) | 18,707 | 13,274 | 14,845 |
| 熱回収(t) | 884 | 790 | 1,116 | |
| 再資源化率(%) | 92 | 89 | 91 | |
| 焼却(熱回収なし)による減量化量(t) | 406 | 570 | 532 | |
| 処分方法不明の廃棄物量(t) | 841 | 723 | 708 | |
| 最終処分量(t) | 364 | 489 | 358 | |
海外グループ会社からのデータ報告時の誤りが見つかったため、過年度データを修正しました。
再資源化量の算出方法の見直しに伴い、過年度データを修正しました。
全生産拠点には国内の技術拠点を含みます。
国内の中国塗料グループ
| 項目 | 2022 | 2023 | 2024 | |
|---|---|---|---|---|
| 廃棄物等発生量(t) | 2,783 | 2,494 | 2,594 | |
| 再資源化量(t) | 2,515 | 2,399 | 2,537 | |
| 内訳 | マテリアルリサイクル等(t) | 1,631 | 1,609 | 1,421 |
| 熱回収(t) | 884 | 790 | 1,116 | |
| 再資源化率(%) | 90 | 96 | 98 | |
| 焼却(熱回収なし)による減量化量(t) | 125 | 49 | 23 | |
| 処分方法不明の廃棄物量(t) | 0 | 0 | 0 | |
| 最終処分量(t) | 143 | 46 | 34 | |
再資源化量の算出方法の見直しに伴い、過年度データを修正しました。
有害廃棄物発生量
国内の中国塗料グループにおける有害廃棄物の発生はありませんでした。
廃プラスチック類
国内の中国塗料グループにおける法人単位での廃プラスチック類排出量はいずれも250トン未満でした。国内グループ全体の排出量は100トンとなり、前年度(182トン)から減少しました。
処理業者の確認
廃棄物処理を外部業者に委託する際の不適正処理リスクを低減するため、廃棄物処理委託業者への定期的な訪問確認を実施しています。
2024年度は、国内の廃棄物処理委託業者7社を訪問し、処理状況等を確認した結果、不適合と判断される事例はありませんでした。
■ ステークホルダーエンゲージメント
当社は、顧客とのエンゲージメントを通じて、製品容器のリユースによるサーキュラーエコノミーの推進に取り組んでいます。これにより、調達資源の削減に加え、それに起因するCO₂排出量の削減(GHGプロトコルにおけるScope3カテゴリー1およびカテゴリー5)を図っています。今後も顧客とのエンゲージメント活動を継続し、サプライチェーン全体での低炭素化への貢献を促進していきます。
ドラム缶のリユース
主要顧客と協働し、漁網用防汚剤に使用したドラム缶の回収・リユースを実施しています。2024年度にリユースしたドラム缶は3,913本でした。本取り組みにより、当社におけるドラム缶購入量の削減や、顧客側での廃棄量削減に加え、それらに起因するCO₂排出量の削減にも貢献しました。2024年度のCO₂削減量は126トンでした。
なお、リユース数が前年度より減少した要因として、前年度まで対象としていた取引先の一つにおいて、納品形態をドラム缶からIBCシステムでの販売へ変更したことが挙げられます。
| 項目 | 2022 | 2023 | 2024 |
|---|---|---|---|
| リユース数(本) | 3,539 | 4,664 | 3,913 |
| CO₂削減量(t-CO₂e) | 114 | 150 | 126 |
IBCシステム
ユーザー側で廃棄される缶を削減するため、リユース可能なIBCコンテナと塗料自動計量混合装置を組み合わせた塗料配送システム、IBCシステムによる販売を1995年より開始しています。
本システムは、塗料自動混合装置等を設置するための建屋建設など、ユーザー側の協力を得て実現したものです。IBCコンテナタンク1基あたり、石油缶換算で70~100缶程度の廃缶を削減できます。
2024年度は、IBCコンテナタンクによる販売量が6,500トンとなり、石油缶換算で約65万個の廃缶削減につながりました。これにより、ユーザー側の廃棄缶削減や、ユーザーおよび当社双方における缶購入量の削減を通じた調達資源の削減に加え、それらに起因するCO₂排出量の削減にも貢献しました。2024年度のCO₂削減量は約1,600トンでした。
